自然の豊かな北海道で、社会人として活躍している人のほとんどは、地元の北海道出身者です。郷土愛が強いことで有名な北海道民は、北海道企業に誇りを持っている人が多いため、就職も地元でしたいと考える人が多い傾向にあります。
とはいえ、求人数は首都圏と比較すると圧倒的に少なく、賃金も高いとは言えません。また、北海道内でも札幌以外の都市では求人数が少なく、地域によっては医療や畜産業、農漁業などの専門職が主産業になっている町も多いようです。その結果、北海道内では地方から札幌への流出が起こっていますし、さらには北海道の賃金の低さを理由に、首都圏へ就職する人も増えてきています。
しかし、第一次産業が盛んな北海道は、農業や畜産業に関しての需要はかなりあります。北海道産の農産物は質が良く、ブランド力も高いので、北海道で儲けたいと考えるのであれば第一次産業に携わるのが得策かもしれません。専門性の高い仕事ではありますが、担い手が減っていることから、研修制度を設けている市町村や、自宅での研修を受け入れたりしている農家が増えています。そのため、農業や畜産業の経験がなくても、年齢問わずチャレンジできる環境は整いつつあります。
このように、首都圏と比較すると、全体的には求人数が芳しくないイメージの北海道ですが、業界によっては求人が見つけやすい仕事もあります。「この業種でなくては!」と、強いこだわりがなければ、十分に就職先を見つけることは可能でしょう。
北の大地で仕事先を探すときには、このような事実を把握して、自分に合った条件のところに応募をするようにしましょう。